近代客家社会の形成

出版时间:2007-2  出版社:風響社  作者:飯島典子  
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内容概要

宣教師、中国官憲、そして自らを客家と称する人々が遺した史料を元に、それぞれがいつ、どのように「客家」という存在を認識したかについて詳細に検討。社会・経済の視点から、客家集団を客観的な存在として初めて捉え得た注目の論考。

作者简介

飯島典子(いいじま のりこ)
1965年生まれ
2004年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)
主要論文に「清代台湾開拓社会における客家人」『アジア文化研究』(国際アジア文化学会、1996年6月第3号)、「19世紀宣教師文書から見た客家」『一橋論叢』(2003年8月号、第130巻第2号)、「中国及び海外における客家語話者の親睦団体成立過程に関する一考察:祖籍や出身地を超えた「客」の概念」『華僑華人研究』(第1号、2004年8月)等。

书籍目录

はじめに
序論
一 客家の名称を巡って
二 客家研究の濫觴
三 先行研究に見る多角的な研究視点と論題の多様化
四 客家研究における定義の問題点
五 問題提起と研究方法
第一章 宣教師文書に見る客家
一 宣教師と客家の接触にあった背景
二 ギュツラフと「客」の邂逅
三 アメリカン・ボード(美国公理会)の初期客家認識
四 Hakkaという名称の登場
小結
第二章 西江デルタの叛乱と動乱にみる客家
一 西江に於ける土客の相克──その発端
二 咸豊以降の土客衝突激化
三 天地会と広東客家
四 西江北岸の客土緩衝地帯
五 赤渓庁史再考
六 アメリカン・ボード宣教師の見た広州客家
小結
第三章 広東東北部の客家語圏──その社会・経済
一 はじめに
二 東北部の概略と先行研究
三 東北部の経済と社会
四 清代の銀流通と広東
五 東北部の「鉱賊」
六 嘉応州の石炭採掘業
小結
第四章 「客人」の自己像とその歴史
一 「客」意識の濫觴
二 自発的な組織設立の動きとその背景──嘉属会館と崇正総会
三 崇正総会の発展と大埔人の位置づけ
四 梅県の教科書にみる自己像
五 葉亜来再考
六 ペラとペナンの「嘉応州人」と嘉応州会館
小結
結論
後書き
参考文献
付録
索引

图书封面

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