出版社:キネマ旬報社 作者:韩国电影振兴委员会 译者:根本理恵
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内容概要
日本で初の本格的な韓国映画史
日本より少し遅れてはじまった韓国の映画史は、日本による植民地時代の弾圧、朝鮮戦争と南北分断、韓国の軍事独裁政権による過酷な検閲と、常に国内外の脅威に翻弄され、苦難の道をたどってきました。1993年には15%にまで低下した自国の映画占有率が2005年には60%にまで上向いたが、今日言われる韓国映画の隆盛は、一朝一夕に達成されたことではありません。民主化の過程で検閲の撤廃を勝ち取り、映画界には優秀な人材が育ちはじめました。そして、分断と独裁の傷を大衆的なストーリーで解き明かしたことが、多くの人々から受け入れられることになりました。また、この100余年の韓国映画史が、ひとつの文化の歴史にとどまらず、日本と密接につながる近代史でもあることが、この本の魅力となっています。
“韓流”は映像を通して韓国の大衆文化を日本の普通の人々に伝え、韓国との交流を促進したことでは大きな役割を果たしたが、その一方で、かなり偏ったものでもありました。それは、韓国映画も“韓流ブーム”のひとつとして捉えられてしまったということです。しかし、製作からポスター・デザインなどの広告表現まで、日本映画の影響を受けながら、韓国映画界は、今日、独自の創造世界を築きあげました。日本映画を研究する韓国の映画研究者の数に比べ、日本の韓国映画研究者の数は多くはありません。今後、映画の世界でも、一層の日韓交流が期待される中で、本書が韓国映画の理解の一助になることを期待します。
书籍目录
○ 活動写真の上映と韓国映画の登場 1897~1925
○ 植民地時代、無声映画の全盛期 1926~1934
○ 発声映画、そして軍国主義 1935~1945
○ 植民地支配からの解放と朝鮮戦争 1945~1953
○ 映画産業の中興期 1954~1962
○ 韓国映画のルネッサンス、そしてジャンル映画 1963~1971
○ 統制と不況の時代 1972~1979
○ 新軍部の文化統治と新しい映画文化の出現 1980~1987
○ 新しい韓国映画の動き 1988~1995
○ 韓国映画の成長と展望 1996~現在
图书封面
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