中世寺院社会の研究

出版时间:2001-12  出版社:思文閣  作者:下坂 守  
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内容概要

近年、中世の寺院の多くが「惣寺」と呼ばれた僧侶たちによる合議を基本として運営されていたことが、徐々にあきらかになりつつある。本書はそのような惣寺を基礎単位とした中世寺院の広がりを寺院社会として捉え、その歴史的な意味を考察しようとするものである。
中世社会において多大な影響力をもった比叡山延暦寺を主たる対象とし、惣寺を基盤として形成されていた寺院社会、ひいては中世社会の本質を探った著者はじめての論文集。山徒の存在形態、大衆と惣寺、寺家の構造ほか1篇。

作者简介

下坂 守(しもさか まもる、1948年 - )は、石川県金沢市出身の歴史学者。奈良大学文学部史学科教授。専門は日本中世史。
大谷大学大学院修士課程修了。京都国立博物館学芸課長、文化庁文化財部美術学芸課長、帝塚山大学人文科学部日本文化学科教授を経て現職。
2003年 立命館大学 文学博士 論文の題は「中世寺院社会の研究」。

书籍目录

第1篇 山徒の存在形態(山門使節制度の成立と展開―室町幕府の延暦寺大衆政策をめぐって
延暦寺における「山徒」の存在形態―その「房」のあり方をめぐって ほか)
第2篇 大衆と惣寺(中世寺院における大衆と「惣寺」―「院々谷々」の「衆議」の実態
延暦寺大衆と日吉小五月会(馬上方一衆出現の契機
室町幕府の対大衆政策))
第3篇 寺家の構造(延暦寺における「寺家」の構造
延暦寺千僧供領の研究―室町時代における近江国富永庄の支配機構 ほか)
第4篇 門跡寺院の歴史的役割(中世門跡寺院の組織と運営
中世門跡寺院の歴史的機能―延暦寺の場合を中心に ほか)

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