出版时间:2013-6-28 出版社:汲古書院 作者:藤谷浩悦
Tag标签:无
内容概要
本書は、一九〇四年から一九一三年までの湖南省の政治史を対象とする。特に、当該時期において、列国の参入や清朝政府の中央集権政策の実施により、地域社会の規範が大きく動揺する状況の中で、民衆が引き起こした事件に対応して、郷紳が提示した「公議」(輿論)の役割を検討し、更に郷紳「公議」が有効性を失い、官憲、郷紳、民衆の対立が激化する中で、郷紳「公議」が再編され、地方議会の設立が図られる経緯、及び国民統合を図る過程で軍事を優先させる思想が台頭した理由、会党が清朝体制とは異なる別の新しい世界を打ち立てようとして提示した末劫論(終末論)の特徴を考察する。そして、このことによって、「公議」及び末劫論、軍事を優先する思想が二〇世紀初頭の湖南省でどのような役割を果たし、中国近代史においていかに重要な位置を占めたのかを実証的に解明し、あわせて民国初頭の政治を展望しようとするものである。
书籍目录
序 論
問題意識
研究動向〔日本の研究・中国の研究・欧米の研究〕
基本的用語/史料
本書の構成
第一部 二〇世紀初頭の湖南省
第一章 列国の湖南省進出と郷紳の対応――利権獲得競争を中心に――
第一節 列国の湖南省進出〔湖南省の郷紳の権勢・郷紳に対する日本の工作・葉徳輝と日本の連携〕
第二節 鉱山利権と郷紳〔日本の湖南省進出・湖南鉱務総公司の設立・ドイツと日本の対抗〕
第三節 郷紳の世代交代〔粤漢鉄道利権回収運動・列国による文化工作・湖南商務総会の活動〕
第二章 教育改革の推移と学生運動――「排満」論の展開を中心に――
第一節 教育改革と郷紳〔湖南省の教育改革・湖南変法運動と郷紳・学生運動の興起〕
第二節 学生運動と「排満」論〔学生と会党の連携・「排満」論の展開・蜂起伝説の再編〕
第三節 学生運動の衰退〔留日学生取締反対運動・啓蒙活動の展開・禹之謨の逮捕〕
第三章 会党の拡大と末劫論の流布――哥老会と紅燈教を中心に――
第一節 湖南省の会党〔湘江流域の哥老会・沅江流域の紅燈教・義和団と哥老会の融合〕
第二節 姜守旦の洪福会〔姜守旦の半生・洪福会の拡大・蜂起への道筋〕
第三節 高宗怡の洪天保〔高宗怡の蜂起・会党と治病、蜂起・高宗怡の死後〕
第二部 地域社会の規範の動揺
第四章 列国と郷紳「公議」の対立――「華洋雑居」問題を中心に――
第一節 「華洋雑居」問題の発端〔長沙開港と日本政府・通商口岸租界章程・イギリス領事の反応〕
第二節 「華洋雑居」問題の焦点〔列国相互の対立・隣保制度と同業団体・郷紳「公議」による抵抗〕
第三節 土地売買をめぐる攻防〔湖南諮議局と「公」・議案研究会と湖南諮議局・列国の反発と郷紳〕
第五章 民衆の行動の論理と郷紳「公議」――一九一〇年の長沙米騒動を中心に――
第一節 長沙米騒動の起因〔光緒新政と民衆・水害と難民の発生・マッケイ条約の制約〕
第二節 長沙米騒動の経過〔長沙米騒動の発端・長沙米騒動の参加者・長沙米騒動の収束〕
第三節 長沙米騒動の構造〔官憲と民衆の齟齬・恩寵的行為の喪失・郷紳の対応と「公議」〕
第六章 清朝政府と郷紳の「公」の争奪――四郷紳の処罰問題を中心に――
第一節 光緒新政と郷紳〔清朝政府と地方自治・正監理官の弾劾事件・米価高騰と郷紳〕
第二節 長沙米騒動と電信〔湖広総督瑞澂の対応・電信の不通による齟齬・四郷紳に対する処罰〕
第三節 列国と清朝政府、郷紳〔イギリス領事の圧力・湖南諮議局の対応・資政院における攻防〕
第三部 辛亥革命と末劫論
第七章 一九〇六年の萍瀏醴蜂起と末劫論――中秋節の謡言を中心に――
第一節 中秋節の蜂起伝説〔湖南省と江西省の交界地帯・中秋節の多様な風習・中秋節と末劫論の融合〕
第二節 萍瀏醴蜂起と中秋節の謡言〔中国同盟会の計画・中秋節の謡言と蜂起・萍瀏醴蜂起の結末〕
第三節 郷土奪回の論理〔龔春台と姜守旦の檄文・萍瀏醴蜂起の檄文・周期的な蜂起の謡言〕
第八章 湖南省の末劫論と共進会――一九一〇年における掲帖を中心に――
第一節 八種の掲帖の背景〔湖南省城における掲帖・湘潭における掲帖・義和団の残党と掲帖〕
第二節 掲帖と末劫論〔第二の掲帖の意味・第七の掲帖の特異性・第五の掲帖と義和団〕
第三節 掲帖の作者と意図〔長江流域の情勢・ハレー彗星の影響・中国同盟会と共進会〕
第九章 革命軍の蜂起と末劫論――焦達峯の暗殺の意味を中心に――
第一節 革命前夜の湖南省〔一九一一年中盤の郷紳の動向・焦達峯と民衆蜂起・共進会の活動〕
第二節 焦達峯の正都督擁立〔革命軍の蜂起と焦達峯・黄忠浩の殺害・焦達峯暗殺事件〕
第三節 革命軍の蜂起と末劫論〔譚延闓の「文明革命」・焦達峯をめぐる謡言・焦達峯の暗殺の意味〕
第四部 民国初頭の国民統合と亀裂
第一〇章 湖南都督府と軍隊の対抗――愛国団の活動を中心に――
第一節 湖南都督府と愛国団
〔湖南都督府の軍事政策・湖南特別議会と軍隊の対立・内部維持会から愛国団へ〕
第二節 愛国団による社会党攻撃〔社会党長沙支部の設立・軍国民主義の系譜・湖南都督譚延闓と愛国団〕
第三節 軍隊と社会問題〔女性参政権問題・男女の性差の再編・兵士と会党の結合〕
第一一章 民国初頭の革命記念式典と民衆――城隍賽会との関連を中心に――
第一節 湖南省城の城隍賽会〔城隍賽会の社会的背景・善化県城隍の威令・城隍賽会の中止の理由〕
第二節 革命記念式典と民衆〔民国の三大式典・湖南省城の革命記念式典・革命記念式典をめぐる攻防〕
第三節 産興学運動の展開〔教育総会と城隍廟・廟産興学運動の波紋・長沙県城隍の焼き討ち〕
第一二章 湖南省の第二革命の展開と挫折――国民党の解体を中心に――
第一節 国会議員選挙と国民党〔国民党湖南支部の設立・黄興の帰郷の波紋・国民党圧勝の背景〕
第二節 独立宣言をめぐる対立〔宋教仁暗殺の波紋・独立反対派の勢力・湖南省の独立宣言〕
第三節 国民党湖南支部の解体〔湖南省の独立の解消・端午節と中秋節の謡言・湯薌銘の湖南都督就任〕
結 論
一.各部各章の概要/二.総合的まとめ/三.全体の結論
おわりに/文献目録/索 引/英文レジュメ
图书封面
图书标签Tags
无
评论、评分、阅读与下载