出版时间:2009-2 出版社:汲古書院 作者:小林ふみ子 著
内容概要
本書は、18世紀後半から19世紀半ばに江戸を中心に大流行し、地方へも伝播した天明狂歌についての初の本格的研究書である。天明狂歌が質的に最高潮を迎えた天明期(1781~89)、大衆化により変容して新たな詠風を生み、狂歌壇的にも世代交代と再編成が進んだ寛政・享和期(1789~1804)頃を対象に、表現・内容、作品形成過程、出版、担い手など多方面から考察し、天明狂歌の特質とそれに関わった人々の様々な活動の具体相を明らかにする。第一章では、それまでの狂歌に比して天明狂歌を特徴づけるものについて、第二章では、天明狂歌壇を主導した太田南畝について、第三章では、これまでほとんど研究されていない狂歌師たちとその活動について、いずれも新たな視点から論じる。当時の文化的な人脈の基盤ともなっていた狂歌壇とその背景を明らかにすることは、同時期の文芸、美術、出版、社会文化史の研究上にも資するものがあろう。
书籍目录
第一章 天明狂歌の特質
第一節 天明狂歌の狂名について
第二節 狂歌角力の発達
第三節 天明狂歌の「江戸」
第四節 狂詩の役割――『十才子名月詩集』小考
第五節 狂歌連の摺物製作【参考資料】寛政・享和期の春興狂歌集一覧
第六節 天明狂歌前史の一齣――明和の『肖歌』――
(付)『肖歌』翻刻
第二章 大田南畝の狂歌と狂文
第一節 南畝と江戸狂歌の先人
第二節 政変下の南畝と狂歌
第三節 寛政期の南畝と狂歌
第四節 詩文と戯作――「七観」をめぐって
第三章 狂歌師たちと連の動向
第一節 落栗庵元木網の天明狂歌
第二節 智恵内子の狂歌と狂文
(付)『たぬきの草紙』影印・翻刻・略注
第三節 鹿都部真顔と数寄屋連
第四節 銭屋金埒と銭
第五節 酒月米人小伝
第六節 山の手の狂歌連――朱楽連と便々館湖鯉鮒
まとめにかえて
天明狂歌壇催事年表(未定稿)/索引/英文要旨
图书封面
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