出版时间:2010-7-15 出版社:汲古書院 作者:長澤規矩也 編
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内容概要
困學紀聞 二〇巻 宋王應麟 寛文元年(1661)京都中野道也刊本 大一五冊
宋代の考證随筆として、前出の容齋随筆と並んで雙璧ともいうべきもの。王應麟は宋末元初の著述家で、著書多く、本書は元初の作といわれる。二十巻の内容は、經八巻、各經に分ち、經説を以て結び、巻九は天道・暦數、巻十は地理・諸史、巻十一至六は考史、巻十七至九は評詩文、巻二十は雜識。?代に翁元圻の注、閻若璩等の集證が編刊されている。翁注は、明治十五年、岸田吟香の樂善堂刊の銅版本がある。王應麟、字は
伯厚、宋の慶元の人。淳祐元年(一二四一)の進士、官、禮部尚書兼給事中に至り、編著に玉海等があって集は深寧集という。傳は宋史巻四三八、儒林傳中にある。
攷古質疑 六〇巻 宋葉大慶 享和二年(1802)昌平坂學問所刊官版本 大二冊
四庫提要にいう如く、宋史に著者の傳なく、宋志にも未著録の書で、現行本は、永樂大典の各韻下の引用文を輯録した武英殿聚珍版本のみ。經史を始め、宋に至る諸家の説を攷證辯駁したもの。大慶、字は榮甫、處
州龍泉の人、嘉泰三年(一二〇三)の進士、建州州學教授となったことがあり、詞賦を以て知られた。
肎綮録 宋趙叔向 文政一二年(1829)昌平坂學問所刊官版本 大一冊
著者、暇あれば酒を飲み、書を讀み、疑誤を考えて之を記し、次序なく、積ってこの書をなしたもの。肎は肯の本字、肯綮とは、筋骨結合の處、即ち要害の處、自序にいう、終日摘剔して、僅に肎綮の間に銖兩たる者であると、銖兩とは輕微の意。著者、四庫提要に「趙叔問」に作るが、諸本「趙叔向」に作る。叔向は宋の宗室、西隱埜人と號した。宋史巻二四七、宗室傳中に傳があり、魏王の系、北宋末の人、汴京陥落のとき、潛に脱出したという。この人か。
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