出版时间:2009/10/10 出版社:みすず書房 作者:アラン・ムーア (著),エディ・キャンベル (イラスト)
内容概要
上巻で丁寧に用意した数々の物語装置が
殺人者の心理の最深部に肉迫するクライマックスへ、
さらに濃密な事件の顛末へとなだれこむ下巻。
物語を読み終わるすべての読者が、
カタルシスを味わうだろう。
ホワイトチャペル連続殺人の“史実”を
偏執的なほどのストイックさでたどっているが、
本作が再現を試みているのはむしろ、
19世紀末ヴィクトリア朝の英国社会と
その犠牲者たちの姿である。
スラム街の娼婦から女王まで、
すべての階層に充満する腐敗と不安の底に、
革新と大量殺戮の20世紀が準備されている。
その象徴として一つの事件を描きながら、
歴史と神話の構造への畏怖と眩暈が表現される。
巻末には補遺として、各ページの註解と、
切り裂きジャックをめぐる言説をテーマにした
短編が付録されている。
作者のねらいや、本編の至るところに埋め込まれた仕掛け、
隠し部屋のようなサイド・ストーリーを味わい尽くすためには
補遺も必読。
そこに再読、再再読の愉しみまで織り込まれている。
作者简介
1953年、イギリスのノーサンプトンに生まれる。コミック原作者として本作『フロム・ヘル』や『ウォッチメン』(邦訳:角川書店、1998;小学館集英社プロダクション、2009)、『Vフォー・ヴェンデッタ』(邦訳:小学館プロダクション、2006)、 『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』(邦訳:ジャイブ、2004)、『トップ10』(邦訳:ヴィレッジ・ブックス、2009)、The Swamp Thing(1971)、Lost Girls(2006)など強烈な個性を放つ作品群を世に送り出し(本作も含め邦訳の出ている四作品はハリウッドで映画化もされている)、多くのコミック作家や他分野のクリエイターたちに影響を与えている。『ウォッチメン』は1980年代のアメリカン・コミック/グラフィック・ノベルの記念碑的作品となり、ヒューゴー賞(コミック作品が受賞した初の例)を受賞するなど、彼の作品はコミックの枠を越えて高い評価を受けている。
图书封面
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