出版时间:2005-2 出版社:原書房 作者:[日] 倉阪鬼一郎
内容概要
再び指揮者がヴァイオリンを弾きはじめる。照明はさらに暗く、遠近法が微妙に狂いだす。後ろに控えるコンサート・ミストレスの姿が紙のように薄くなる。音楽は技巧的なカデンツァになる。長い髪が揺れ、弾き振りをする指揮者の顔に纏わりつく。だが、その顔はまだ朧げにしか見えない。尖塔をいただく館、庭に埋められた屍体、十三楽章。鬼才が解き放つ書き下ろし本格ゴシック・ミステリー。
作者简介
倉阪 鬼一郎(クラサカ キイチロウ)
1960年三重県生まれ。小説家、翻訳家、俳人。特殊小説家。早稲田大学大学院中退。「幻想文学会」に参加し、87年に『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。97年に『百鬼譚の夜』で再デビューし、本格的活動に入る。主な著書に『四重奏』『無言劇』『学校の事件』『42・195』など。幻想小説から本格推理まで幅広いジャンルで活動している
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