怪奇映画天国アジア

出版时间:2009/06  出版社:白水社  作者:四方田犬彦  
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内容概要

《画期的な論考、渾身の書下ろし!》
人はなぜスクリーンに写し出された不気味なもの、恐怖を感じさせるものを、わざわざ観たがるのだろうか。なぜ幽霊は女性であり、弱者であり、犠牲者なのか。そして、なぜこの怪奇映画というジャンルは、映画研究や評論において、不当に貶められてきたのか。本書はまず、こうした問いかけから始まる。
つぎに、インドネシアとタイにおいて、映画製作が興行的に頂点に達した、1960年代から90年代前半までの映画史と、その中で怪奇映画が占めている位置と意義が考察される。つづいて、両国にポストモダン社会が実現された一九九〇年代後半から現在に至るまで、怪奇映画の目覚しい発展が解き明かされる。
他にも、マレーシア、シンガポール、カンボジアの怪奇映画の歴史と現在、注目すべき作品について言及される。
最後に、身体とジェンダー、ポストモダンと前近代という主題をめぐって、「Jホラー」やハリウッドの影響を受けつつも、独自性をみせる東アジアの映画の現在が論じられる。
映画研究の碩学が、怪奇映画における「恐怖と身体の政治性」を解読する、画期的な論考。

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