メルロ=ポンティ 触発する思想

出版时间:2009-4  出版社:白水社  作者:加賀野井 秀一  

内容概要

《全貌をいま、あきらかに!》
いろんなものに出会いたい、いろんなものの中に入り込みたい、そうして考えを掘りさげたい、そう思い続けてきた哲学者がメルロ=ポンティだ、そういってもいいだろう。「感じとる」ことがそのまま「考える」ことにつながっていくような哲学。自分自身の哲学というよりは、あらゆるものとの<接触>を通して、いかにこの世が盛りだくさんに出来上がっているかに、その目を開いていくような、哲学者。この本は、そんな彼の生涯(これまでは、「語るべきほどのことはない」といわれていた︱とんでもない! かなりドラマティークな一生!)と主要著作のエッセンスを、この著者ならではの軽快な文体と目の行き届いた研究成果をバックグラウンドに、余すところなくあきらかにしている。
メルロ=ポンティの哲学。それは、まるで受精卵のようだ。細かく構造化されつつ、なおも新たな分割と重層化をくりかえしていく、「発生」の哲学。それは「一から出直し」の美学といってもいい。なぜなら、そこには一切の「ドグマ=教説」がないのだから。

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