出版时间:2010年05月 出版社:東方書店 作者:金文京
Tag标签:无
内容概要
物語としての『三国志演義』は、いかに作られたのか。正史『三国志』に基づいた史実とフィクションを交えた叙述のスタイルを分析し、唐代以前から明清代にいたる『演義』の成立事情、謎につつまれた作者羅貫中の人物像、関羽・劉備・張飛ら登場人物のキャラクターの変遷など、奥深い作品世界を案内する。後半では、『演義』の研究にも大きな影響を与えた民間伝承『花関索伝』、明清代の書坊による出版戦争、『演義』に反映された正統論や五行思想など、物語の背後にある文化や世界観も描き出す。本「増補版」では、初版から十七年を経た研究の進展を随所に反映させるとともに、日本と韓国における『演義』の受容を第九章として新たに加えた。
作者简介
1952年東京都生まれ。京都大学大学院中国語学文学科博士課程修了。現在、京都大学人文科学研究所教授。主要論著:『花関索伝の研究』(共著、汲古書院、1989年)、『老乞大――朝鮮中世の中国語会話読本』(共訳註、平凡社東洋文庫、2002年)、『三国志の世界――後漢三国時代』(『中国の歴史』4、講談社、2005年)ほか。
书籍目录
目次
一 物語は「三」からはじまる
「三国志」と三民主義/事は「三」なくして成らず/さまざまな「三国志」物語
二 『三国志』と『三国志演義』……歴史と小説
七実三虚/実と虚のパターン/『演義』の叙述スタイル――章回小説/『演義』の文体――白門楼(呂布の最期)/文言と口語
三 『三国志』から『三国志演義』へ……歴史から小説へ
1――唐代以前 「三国志」物語の源流
死せる孔明生ける仲達を走らす/「三国志」と芸能/軍中の叙事詩
2――宋元時代 「三国志」物語の形成
都市の盛り場/「説三分」――「三国志」がたり/「三国志」の芝居/『三国志平話』――劇画「三国志」/転生の因縁話/『三国志平話』における民族と国家/「説話」から「説書」へ/雑劇「三国志」/莽(がさつな)張飛・関羽の義勇・逃げる劉備/貂蝉と孫夫人/語り物「三国志」
3――明清代 『三国志演義』の成立
通俗と演義/赤壁の戦いの構成/六出祁山/秉燭達旦――『演義』と『通鑑』
四 羅貫中の謎
羅貫中の生涯/羅貫中の本貫/湖海の士――遍歴する文人/羅貫中のその他の作品
五 人物像の変遷
関羽はなぜ神か?/劉備の涙/張飛の逆転劇/科学者としての孔明/曹操の「悪」/孫権のユウウツ/魯粛の真価
六 三国志外伝……『花関索伝』
よみがえる花関索/『花関索伝』の発見/『花関索伝』と英雄叙事詩/神話と伝説の世界/叙事詩と小説/叙事詩と演劇
七 『三国志演義』の出版戦争
出版と書坊/張尚徳本の問題点/テキストの系統――関索と花関索/南京・福建の対決/余象斗の出版業/『三国志演義』と受験参考書
八 『三国志演義』の思想
『春秋』の大義/正統論と五行思想/『三国志演義』と正統論/ふたつの義/『三国志演義』と現代中国
九 東アジアの『三国志演義』
朝鮮半島の『三国志演義』/日本の『三国志演義』
『三国志演義』主要テキスト一覧/あとがき/再版あとがき
图书封面
图书标签Tags
无
评论、评分、阅读与下载