風評被害

出版时间:2011-5-17  出版社:光文社  作者:関谷直也  

内容概要

1954年の第五福龍丸被爆事件に始まる日本の風評被害の歴史。何が原因なのか、どういう具合に広がっていくのか、どうすれば収まるのか。東日本大震災のケースも含めて、多角的に論じる。
ウルリヒ・ベックというドイツの社会学者は『危険社会』という本で、富の分配が重要な課題であった産業社会の段階を超えて、科学技術によって作られる「危険」の分配が重要な課題となったと論じた。生命の危険を誰が負担するかという話である。それは必ずしも、物理的な危険性の話ではなく、経済的な危険も含んでいる。日本はそのリスクの負担を究極までに避けてきた。絶対の「安全」を追求していけば、少しでも危険といわれたものは避けようとする。根拠がなく、ある食品や商品、地域や日本ブランドそのものが「安全でない」と見なされて、経済的被害を引き起こす。それが「風評被害」である。

作者简介

関谷直也(せきやなおや)
1975年新潟生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。東京大学大学院人文社会系研究科社会情報専門分野修士課程修了。東洋大学社会学部准教授。2007年日本災害情報学会学術貢献分野・廣井賞受賞。2009年日本広報学会賞優秀研究奨励賞・日本広告学会賞学術部門賞受賞。専門は災害情報・環境情報の社会心理、安全社会論。著書に『環境広告の心理と戦略』(同友館)がある。

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