痛みの文化史

出版时间:1998-5  出版社:紀伊國屋書店  作者:David B. Morris,デイヴィド・B. モリス  译者:渡辺 勉,鈴木 牧彦  
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内容概要

「痛み」は愛のように神秘にあふれ、自分とは何かを問いなおす、根本的かつ人間的な体験である。本書は、「痛み」をキーワードとする体験のほとんどを網羅し、現代の痛みをめぐる医学知識を援用しながら、古今の文学や哲学、キリストの磔刑やラオコーン像、アリストテレスやカント、ゲーテやサドなどを題材に取り上げつつ、肉体の痛みと精神の痛み、本物の痛みと偽物の痛みという二項対立を超え、「痛み」の歴史的、文化的、心理社会学的構造を探究する。
著者デイビッド・B・モリス氏は、文学博士を持つ作家であるが、医学に関心が高いようである。本著作は、氏のそのような観点から始まっている。
さて、通常「痛み」について捉える時、次の二つの立場のいずれかに偏りはしないだろうか。『神経繊維内を伝達する、刺激としての痛み』、『心のうずきとしての痛み』。実はこの両者をも含み、かつ、重心を中間点に置く「痛み」について、著者は目を向けるように促しているのである。言い代えるなら、「痛み」には、その科学的・医学的意味と心理的意味があるのはもちろん、『時間と場所にも固定されている』(同書p73より)意味がある、ということだ。
本書の構成は、少々おぼつかない。しかし、問題とする対象の広大さ、そして見逃されてきた盲点に取り組んだ以上、これは仕方が無い。むしろ様々な観察と論考を通じて取り組んだ対象の広さとその意義を探ったことを積極的に評価したい。つまりフィールドワーク的意義といえる。
本書を上手に用いるために欠かせない参考文献も充実している。そして訳文も読みやすいのは嬉しい。少々値が張るのが難点か。
蛇足ながら、このような「痛み」の意味深さについて、中村雄二郎氏の『共通感覚論』や『臨床の知』においても、提起されており、本書へのよい手引きとなるであろう。
医学や思想を個別にではなく、鳥瞰的に考える方に推薦したい。

图书封面

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