出版社:新潮文庫 作者:北村薫
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内容概要
昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた。目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。わたしは一体どうなってしまってのか。独りぼっちだ――でも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、《わたし》を生きていく。
作者简介
1949(昭和24)年、埼玉県生れ。早稲田大学ではミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。’91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。’93年から執筆に専念。作品に『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』(以上5作〝円紫さんと私、シリーズ)、『覆面作家は二人いる』のシリーズ、『スキップ』『ターン』など。読書家、本格推理ファンとして、評論、アンソロジーにも腕をふるっている。
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