物語の始原へ

出版时间:1997-1  出版社:小学館  
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内容概要

折口信夫は、『身毒丸』と『死者の書』という不可思議で重要な物語を書いている。「身毒丸」は文字通り「身に毒をもつもの」であり、「死者」は甦るものの子供を生ませる能力がない。著者はここから、自らの血の継承を拒み、子孫を残さなかった折口信夫の深い嘆きと呪いの声を聞き取り、折口民俗学の根底にひそむ「脱血縁の思想」をみる。 折口はまた、『翁の発見』のなかで、「翁」とは「山の神」であり、さらに始原へとさかのぼれば「マレビト」になる、という仮説をたて、すべての事象を、始原へ、始原へと還元しようとする。著者は、この折口信夫の方法を、柳田国男の「自然還元」に対し、「始原還元」であるという。「始原」とはオリジンのことであり、すべての事象を、オリジンとしての古代へと還元する方法である。 本書は、この「始原還元」と「脱血縁の思想」を鍵に、折口がいかに日本民俗の始原と発生に迫ろうとしたかを鋭く追求している。まさに、従来なかった、折口信夫の闇の世界に踏み込んだ野心作といえる。 著者はさらに、落日のなかにある「日本民俗学の命運」は、この折口の方法論を継承するか否かにかかっていると提唱する。

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