出版时间:2012-12-6 出版社:講談社 作者:畑野智美
内容概要
この街でなら、明日が変わる。
海が見える市立図書館で働く20、30代の4人の男女を、誰も書けない筆致で紡ぐ傑作連作中編集。
一年あれば、奇跡も起きる。
●「マメルリハ」……7月、僕の変わらない日常に異変が起きた。
●「ハナビ」……11月、私のまわりで違う何かが起きている。
●「金魚すくい」……2月、俺はまた理解されずに、彼女を待つ。
●「肉食うさぎ」……5月、わたしの誕生日を祝う人がいる街で。
読者コメント
日常が崩れていく瞬間は目に見えないモノだけど、崩れた日常がカタチを変えて元に戻る瞬間は、握った手の温かさで分かるんじゃないかなあと思いました。海の見える街に越してきて、海の見える街に友だちがいて、海の見える街で恋をして、海の見える街で幸せになる。男女4人の中編でしたが、どのお話にも出てくる戸惑いや悩みや葛藤が海の匂いがして、海風のように流れていくのが感じられました。
埼玉県 30代 女性
この子、きらいだな。いやな子だな。『マメルリハ』では、たしかにそう思ったはずなのに、『肉食うさぎ』を読み終えたとき、わたしはその子をだいすきになっていました。7月、11月、2月、5月。物語は、視点を変えてすすんでいきます。海の色でも、風の温度でもなく、4人の間にある矢印の向きと感情が、こまやかにうつろい重なることで、たしかに過ぎていったこの街の1年を感じました。
山形県 20代 女性
出てくる人はみんな、弱くて強くてたおやかだ。つまらないことで思い悩んだり嫉妬をしたり怒ってみたり、そういうすべてが愛おしく見える。穏やか人は、穏やかな人生を送ってるんだと思ってた。穏やかな恋愛をして穏やかな失恋をし、穏やかな家族に囲まれ穏やかに呼吸をしているんだと思ってた。人にそれぞれ人生があって経験やかなしいことやうれしいことがあって、そんな上でその穏やかさが成り立っているって、当たり前のことに気付かされた。
東京都 20代 女性
特集ページ
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/uminomierumachi/
作者简介
畑野智美(はたの・ともみ) 1979年東京都生まれ、東京女学館短期大学卒。
2010年『国道沿いのファミレス』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。
2012年、2作目『夏のバスプール』を刊行し、本書が3作目となる。
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