内容概要
“絶望の虚妄なることは正に希望と相同じい”と魯迅を引用し「絶望も虚妄ならば、人は何をすればよいか。
…何者にも頼らず、何者も自己の支えとしないことによって、すべてを我がものにしなければならぬ。
」と魯迅を追尋しつつ論及、昭和十八年遺書を書く想いで脱稿。
そして応召。
僚友武田泰淳の『司馬遷』とともに、戦時下での代表的名著。
序章 死と生について
伝記に関する疑問
思想の形成
作品について
政治と文学
結語 啓蒙者魯迅
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