出版时间:2006-12-22 出版社:角川書店 作者:横溝正史
内容概要
昭和3年、町はずれに住んでいた60歳過ぎの女性・片岡直が殺された。行きずりの強盗が犯人だろうと思われたが、事件の真相は直の恐ろしい過去に隠されていた―(「絵馬」より)。そのほか当時の交友関係をベースにした「艶書御用心」「素敵なステッキの話」、外国を舞台とした「夜読むべからず」「喘ぎ泣く死美人」、また新たに単行本未収録作品「燈台岩の死体」「甲蟲の指輪」を加えた全18作品を掲載。幻の小説がよみがえる。
作者简介
明治三十五年(一九〇二年)、神戸の生まれ。高校卒業後、銀行に勤めながら専門学校に通い、薬剤師の資格を得て、実家の生薬屋で働く。この間ずっと書き続けた探偵小説が江戸川乱歩に認められ、二十四歳で上京、「新青年」編集長などを勤める。
しかし、雑誌発行元が倒産。専業作家となるも、肺結核を患い長野に転地療養、と苦難の連続。書き続ける探偵小説も、戦争に向う時勢に合わず、思うように出版できなかった。
終戦直前に父の故郷・岡山に疎開、結果としてこの経験が生きた。戦争が終るや本領を発揮、土俗的な事件に挑む探偵が人気となり、昭和二十三年(一九四八年)「本陣殺人事件」で第一回探偵作家クラブ賞を受賞。四十六歳にしてようやく表舞台に踊り出た。なお、本名は「まさし」だが、作家仲間から「ヨコセイ」と呼ばれるうちに、「せいし」が筆名となった。写真は昭和三十七年、自宅にて。温厚な人柄で知られた。
昭和五十一年、横溝正史は突如、二度目の大ブレイクをする。「犬神家の一族」を皮切りに、旧作が次々に映画化、復刊された。このとき七十歳を過ぎていたが、世間の期待に応えてますます旺盛に新作を発表し、昭和五十六年に没する直前まで書き続けた。
图书封面
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