殺人者は二度ノックする

出版社:角川文庫  作者:青柳友子  

内容概要

夜9時。乃木坂のカフェバー「クロ」。入ってきたのは、齢のころ22、3、1930年代風黒いレースのミディ・ドレスに身を包んだとびきりのいい女ーミスティ・ガール紅子。年商10億を越える優良企業、平岡事務所社長平岡ハルの、世を忍ぶ仮の姿。紅子の好きなのは、カンパリのペリエ割り、オトコ、殺人事件。今夜も紅子は事件に挑む。一人暮らしのOL菜佳子が、マンションで死亡していたのは、不倫清算の自殺か、自殺を装った完全犯罪かー。名探偵紅子が活躍するシティ派ミステリー5編を収録。

作者简介

1939年、東京都生まれ。立教大学大学院修了。もともと純文学作家としてデヴューした。丹羽文雄主宰の「文学者」同人。
ラジオの構成作家をしていて知り合った人と結婚する。
1972年の『恋の時間』がおそらく最初の出版物である。※同年出版の桐村杏子名義『明日の菜々』を都立図書館で発見。こちらが先か?
1975年、桐村杏子名義でジュニア小説『愛の鳥はいつはばたく』を発表。この後1980年までジュニア小説を執筆し続ける。
1980年、『雨の夜の猫族』を上梓。これが大人向け小説の最初の作品である。
1983年、『死の横浜娼婦館』を発表。ミステリ執筆に本格的に乗り出す。
1985年の『完全犯罪の女』で注目される。この頃『ラブ・マシーン殺人事件』『眠れぬ夜の悪魔』など、大人の男女の出逢いを描くミステリを書く。
1986年、『消えた家』でミスティ・ガール紅子のシリーズを開始。ユーモア・ミステリとして高い評価を受ける。紅子シリーズは1991年まで7冊を数える。
1988年発表の『あなたの知らないあなたの部屋』が翌年、日本推理作家協会賞長編部門の候補になり、サイコ・ミステリの先鞭を付ける。
1991年、ケイ・ノルティ・スミスの『殺人者の告白』を翻訳。敬愛する小泉喜美子のように創作と翻訳の両方で活動をして行きたいと話す。
しかし同年11月7日、奇しくも敬愛する小泉喜美子の命日と同じ日に、睡眠薬の過剰摂取がもとで死去。自殺かと言われたが遺書はない。

书籍目录

女が髪型を変えるとき/バラのイレズミの女/桜肉はいかが?/全ては夜に始まる/殺人者は二度ノックする

图书封面

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