哲学と反哲学

出版时间:2004-8-19  出版社:岩波書店  作者:木田 元  

内容概要

哲学は,巨大な技術文明を生む西洋文化を可能にした特異な知の様式である.現代哲学は哲学を乗り越え可能な歴史概念とみなし,その前提を掘り返して検討に付そうとする.この思想的営みを反哲学とよぶ.ソクラテス以降の伝統的な存在論を解体しようとしたハイデガーを柱に,哲学の本質を反哲学から逆照射する現代哲学入門.

作者简介

木田 元(きだ げん)
1928年山形県生まれ.東北大学文学部哲学科卒業.哲学者.中央大学名誉教授.著書に,『ハイデガー』『ハイデガー「存在と時間」の構築』(以上,岩波現代文庫),『現象学』『ハイデガーの思想』『偶然性と運命』(以上,岩波新書),『現代の哲学』『メルロ=ポンティの思想』『反哲学史』『わたしの哲学入門』『最終講義』『マッハとニーチェ』ほか

书籍目录

まえがき
I 哲学と反哲学
はじめに――〈反哲学〉としての現代哲学
一 哲学以前の思索と哲学
二 存在の歴史としての形而上学
三 〈野生の存在〉の存在論あるいは〈反哲学〉
II 世界と自然――現象学的世界概念の系譜
はじめに
一 中期フッサールの世界概念
二 後期フッサールの世界概念
三 シェーラーの世界概念
四 ハイデガーの世界概念
五 メルロ=ポンティの世界概念
六 世界から自然へ
III 身体・感覚・精神
はじめに
一 ニーチェ――〈肉体を手引きとする〉世界考察
二 ベルクソン――〈純粋知覚〉に開かれる世界
三 エルンスト・マッハ――〈感性的要素一元論〉
四 世紀末思想史の一断面
付録 ウィトゲンシュタインの周辺
IV 形而上学としての芸術
はじめに
一 生の形而上学的活動としての芸術
二 芸術の生理学
三 感覚的なものの存在論としての芸術
四 真理の生起としての芸術作品
V ハイデガーと「形而上学」の歴史
はじめに
一 ハイデガーの思索の「転回(ケーレ)」について
二 〈存在=現前性〉という伝統的存在概念の成立
三 「存在の歴史としての形而上学」
四 形而上学の開始と進行
VI ハイデガーとライプニッツ――覚え書
はじめに
一 ライプニッツとドイツ形而上学の系譜
二 『存在と時間』と存在史的思索
三 一九二八年の講義におけるライプニッツの読み方
四 「存在の歴史としての形而上学」のライプニッツ観
岩波現代文庫版あとがき

图书封面

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